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要件定義のために行う現状認識

ブランディングを行う際、初めに行うことが企業の現状認識です。自社の基本的な要因を再確認するとともに、業界・マーケットのトレンドや競合他社の戦略、またユーザーの動向などを細かく分析していきます。

現状認識の段階でどんなものがトレンドになっているのか、自社のマーケット内でユーザーはどんな行動を起こしやすいのかまで明確にするのが理想的です。そうすることで、自社をどのようにブランド化していくのか、方向性を決めやすくなります。

現状認識をおろそかにしてしまうと、見当違いなブランディングを目指してしまう可能性が高くなってしまいます。

このとき、なるべく物事を俯瞰的に見るようにし、勝手な推測や憶測を交えないこともポイントです。現状認識前に理想とするブランディングの形を決めてしまうと、集めた情報を勝手な自己解釈で変えてしまう危険性があります。

企業ブランディングのコンセプト立案

現状認識を終えた後は、実際にどのような姿になるのが理想的なのかを描いたうえでコンセプトを考えていきます。この段階で必要なのは、コンセプトに沿ったストーリーや実態を作れるかといった点です。

安易に商品のデザインやロゴを変更するだけではなく、そのデザイン、そのロゴである必然性を作り出せるかが大きな肝となります。だからこそ、コンセプトの立案時は企業のアイデンティティを明確にし、細部まで作り込みつつ誰にでも理解できるような言語化が必要です。

コンセプトの立案を終えた後は、いよいよ本格的にブランディングを進めていきます。具体的に行うのは、コンセプトを理解しやすいキャッチコピーやロゴの作成、商品開発、現在の広報媒体におけるテコ入れなどです。企業ブランディングの場合、特に広報媒体やメディア戦略、企業ロゴなどにも力を入れると成功しやすくなるでしょう。

運営・効果検証・測定

ブランディングは着手するまでの準備も重要ですが、ブランディングを行った後の測定や効果検証に伴う改善もポイントです。新しく行ったブランディングは世間に定着しているのか、またどのようなイメージで受け入れられたのかを測定・効果検証していきます。

評価をする際には、明確な基準も必要です。以下のような項目を自社に合わせてチョイスし、測定・改善を進めていきましょう。

• ブランド認知：消費者に選ばれるために最初に必要な「知ってもらうこと」。どのような層にどれだけ認知されているか
• ブランド連想：名称どおりブランド名から連想するすべてのイメージを指す
• ブランドロイヤリティ：ブランドに対するユーザーの忠誠度を指す。数値が高いほど購入優先度が上がる
• 知覚品質：ユーザーが想起するブランド商品の品質度を指す。ブランドに対する信頼感に通じる

札幌でデザイン会社を運営するNICO DESIGNは、デザインをもとにした企業ブランディングも行っております。クリエイティブな視点はもちろん、トータルでのブランディングサポートをお望みの際には、ぜひお気軽にお声がけください。